2011年7月31日日曜日

韓流問題(高岡蒼甫の発言に対する浜村淳の批判)に思う事

浜村淳がラジオ番組で高岡蒼甫を批判するも、韓流絶賛で逆に反発の声(http://npn.co.jp/article/detail/04537678/)を読んで、私はどちらに組する者でもありませんが、浜村さんが韓国の文化政策を絶賛されるのはおかしいと思います。なぜなら、これはいわゆる不平等条約だからです。
 韓国では日本の文化は一部しか解禁されていません。韓国は日本の文化が恐いのです。だから自国には入れさせない。そして自国の文化を輸出する。これは、韓国の芸能マーケットは小さく、商売にならないからです。だから日本向けの商品を作って持ってくる。少し奇抜に見えるかもしれませんが、よく見るとジャニーズやモーニング娘をコピーしただけです。ただ、日本の芸能界は、最初から完璧を求めず、荒削りで歌唱力が少々劣っていても将来性があると判断すれば、デビューさせてから育てますが、韓国の芸能界は、完璧を求めてスクールで訓練させてからデビューさせるようです。必然的に親への経済的な負担が掛かります。だから一度ヒットすると、経済的な負担を回収する為に銭ゲバを起こす事もよく見られ、ファンの失望につながることもあります。つまり、韓国では芸能界というマーケットが未だに確立されていないように思います。そこに日韓の違いがあるかもしれません。

 民放が、なぜ韓流ドラマを放映するのか私なりに考えてみると、自前で作るよりは安上がりだからだと思います。高額の予算で、自前のドラマを作って当たらないよりも、安い韓流ドラマをブームに乗って放映した方が好いと思っているのです。ようは、自己否定なのです。
 韓流と呼ばれるようになったのは、NHKの冬のソナタや宮廷女官チャングムの誓いが当たってからだと思います。NHKの場合、ちゃんと日本人の感性に合わせて作品を選んでいると思いますが、民放の場合は、ただ韓流というだけで放映しているように思います。韓国ではヒットしたのかも知れませんが、日本人の感性には、合わない作品があるようです。
 私は、韓流のドラマをよく見ます。ただ「面白い」と思って見る場合と、「ドギツイけど、韓国の人はこんな風に考えるのか」と思って見る場合があります。毛嫌いするのではなく、相手の文化を冷静に分析するのも面白いと思います。
 振り返ってみれば、私の子供のころは、アメリカのドラマが湯水のようにテレビから流れていました。サンセット77・ハワイアンアイ・ララミー牧場・ライフルマン・名犬ラッシー・ディズニーのドキュメントや子供映画…数え上げればきりがありません。今の韓流の放映と比べても比べ物にならないほどの多さでした。確かにアメリカの文化で満ち溢れていた時代ですが、害悪になったとは思っていません。
 日本人は古代より、いろんな文化を吸収し、いらない物を切り落とし、独自の文化を作って来たと思います。今、韓流の歌やドラマが多少テレビで放映されたからと言って、韓流に毒されるような、軟な日本文化ではないと思います。それよりも、私が生まれる以前の事ですが、敵性語や敵性スポーツなどと言って、日本から締め出した時代がありました。その時代ほど暗い時代は無かったと思います。お互いの建設的な意見をぶつけ合うのは良いことだと思いますが、それが感情的にエスカレートするのはどうかと思います。

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