2011年5月4日水曜日

TBSの「-JIN-仁第3回(5/1)さらば愛しき人」を見ました

仁は相変わらず囚人たちに殴られていました。
 その時、突然牢名主が苦しみ始めます。耳の穴に虫が入って、大騒ぎになっていました。
 仁が、「耳の中に油を流して、虫を殺せばいいのです。」と言います。すると囚人の一人が仁に「オマエできるのか…」と聞きます。
 仁は、牢名主の治療をしてやります。そして、牢名主の耳の痛みが治まります。

 野風は街中をさまよっていました。そして、「つるがあれば、仁先生は免れるかもしれない…」と思います。そして、ある人物と出会います。

 恭太郎は、仁の事を相談しに勝の所へ行きます。すると勝は、「お前さん、京へ上れるかい…」と言います。
 そして恭太郎は、龍馬と京に上ることになりました。

 牢の中では、厳格に位が決まっていました。そしてその位にしたがって、与えられる畳の枚数が決まっていました。仁のような平衆は、四人で一枚しか畳をもらえませんでした。これでは横になることもできず、二十四時間座ったままでした。
 そんな時、つるが入ります。牢名主が名前を見ると、仁のものでした。牢名主が仁に「オマエのものではないか…」と言います。仁は不思議に思いました。「一体だれがつるを…」
 牢名主は耳を治してもらったし、つるももらったことだから「オマエを添え役に取り立ててやろう…」と仁に言います。しかし仁は、「私は平衆でけっこうです…その代り、みなさんの畳を開いてください…せめて夜だけでも眠れるように…」と言います。
 しかし牢名主は、仁の態度が気に食わなかったのか「畳を増やさなくても平衆を減らせばいい…」と仁に言います。そして他の囚人に「こいつが死ねば、誰かが添え役になれる…だからこいつを殺せ…」と言います。すると囚人たちは、仁に同情したのか「オレらは人を殺すのは、もういやじゃ…」と言って反乱をおこします。
 すると、囚人たちと牢名主がもみ合っているうちに、牢名主の様態が急におかしくなり、心停止状態になります。仁は医者としての条件反射が起きて、牢名主の蘇生を懸命に行います。そして、牢名主の蘇生に成功します。
 その様子を見ていた囚人たちが仁に「殺そうとしたのに、二度も助けるなんて…仏じゃ…」と言います。

 やっと牢内でのいじめが無くなった仁は、ほっとしていたのですが、今度は取り調べで拷問を受けていました。
 そして仁は「オレは、はめられたのじゃないか…」と思っていました。その時、頭をよぎったのは、象山の言葉でした。「もし、オマエのやったことが意に済まぬことであったならば、神は取り消す。神はそれほど甘くはない…」
仁は「信じよう…今まで何度も救ってくれた江戸の人たちの善意を…神は乗り越えられる試練しか与えないはずなのだから…」と思っていました。

 恭太郎と龍馬は京都へ来ていました。そして薩摩藩邸に行って、西郷を助けた仁のおかれている立場を説明し、一ツ橋慶喜を動かすように頼みます。
 そのあと龍馬は、料亭で酒を飲んでいました。恭太郎は龍馬に、「こんな所で酒なんか飲んで好いんですか…」と言います。すると龍馬は「ここでもう一人会うことになっている…」と言います。
 そこへ、新門辰五郎がやって来ます。龍馬たちは、仁の事を辰五郎に話します。
 辰五郎は、「どうかしているんじゃないか…あの男は江戸の宝だぜ…」と言います。
 (辰五郎は、一ツ橋慶喜の側まわり役を務めていました。一ツ橋家は大名家ではなく、いわば徳川家の部屋住みの様なもので、譜代の家臣があまりいませんでした。だから、慶喜に誰よりも信頼されている辰五郎を使って、慶喜を動かそうとしたのです。これは勝の経略でした。)

 松本良順は仁友堂の佐分利祐輔に、「餡ドーナツの一つにヒ素が入っていた…真の下手人を捜すよりは、早く事件を終わらせたいようだ…」と言います。祐輔が「そんな事はあり得ません。餡ドーナツは一度に作ったのですから、ヒ素が出るなら全部から出るはずです…」と言います。

 仁は奉行所で拷問を受けていました。

 松本が祐輔に「宮様が倒れられた時に、餡ドーナツにお茶が掛かったのじゃ…茶碗が出れば覆)される…この御調べには茶碗の事は一つも出てこない。もし、仕組んでいたとしたらなおさらじゃ…」と言います。

 祐輔は、仁友堂に帰ると福田玄孝に「オマエのせいじゃ…」と言ってつかみかかります。すると、山田純庵が祐輔を抱えて止めに入ります。「福田先生は、脅されていただけじゃ…」
 福田は、医学館に行って、多紀元琰に「仁先生は何もしていません…どうかお調べなおしを…」と訴えます。しかし、元琰は打て会いません。

 牢名主が仁の拷問された姿を見て、「次は石抱きをされるぞ…早く白状した方がいい…」と言います。仁は、「私は何もしていない…だから自白はしません…」と言います。

 仁はまた奉行所で拷問されていました。
 仁は思います。「せめて、咲さんを道ずれにしないようにしなければ…せめて出来る事は…」
 すると奉行所の役人が「はかぬなら、あの女も同じ事になるぞ…」と仁を脅かします。 仁はどうにか拷問に耐えていました。

 仁が牢屋に居ると奉行所から呼び出しが来ます。仁は「咲さんはどうなったのだろうか」と心配します。
 仁は、市中を囚人用の籠に乗せられて、奉行所に連れられて行きました。丁度その時、龍馬と恭太郎に出会います。龍馬が、仁を懸命に助けようとしますが、役人たちに殴られます。龍馬が「ここに一ツ橋様の一筆がある。南方先生を放してくれ…」と言いますが、それでも役人たちは龍馬を叩きのめして、仁をそのまま連れて行きます。
 すると龍馬が「その先生は、江戸の町をコロリから救ってくれたのじゃぞ…火事場では、火に巻かれながら江戸の民を救ってくれた…みんなの親兄弟を救ってくれたのは、あの籠の中のお人じゃ…この国はいつから恩知らずになったのじゃ…」と叫び続けます。

 仁は白洲に連れだされていました。
 役人が「表を上げえ、南方仁。毒薬投与の件、かまいなし…この者を放免せよ…」と言います。仁は、思いもよらぬ無罪放免となりました。仁が信じた、江戸の人たちの善意によって…
 仁が釈放されると、奉行所の前までみんなが迎えに来ていました。咲は仁の姿を見ると駆け寄り、膝まづいて、仁の足もとにしがみ付きました。そして、しばらくの間、言葉が出ませんでした。
 「ようございました…先生、こよいは…こよいは何をお膳に出せばよろしゅうございますか…」と、咲が言うと、仁は「あげだし…あげだし…」と言います。

 仁が仁友堂に帰ると、残っていた者たちが「南方先生、おかえりなさいまし…」と言います。仁が野風の事を聞くと「野風さんは、出て行かれました…」と答えます。仁が、福田先生はと聞くと佐分利祐輔が「あんな奴はおらんほうがいい…」と言います。
 しかし、思いもよらぬ事が分かります。福田玄孝が医学館の多紀元琰に直訴したことや、お茶からヒ素が出た事などが…そして、お茶碗を医学館が調べさせた事が…

 仁は医学館に出向いて、多紀元琰に会います。
 仁は「多紀先生、ありがとうございました。」と言います。すると元琰は「わしは何もしておらぬ、ただ医学館の名誉を守っただけじゃ…」と言います。
 仁は、「お礼と言っては何ですが、これはペニシリンの製造法です。」と言って、本を差し出します。そして「よかったら、製造所に見に来てください…」と言います。
 元琰が「これは、秘伝書では…」と言うと、仁は「本草の先生にも使えるように…この国の医療の為に…」と言います。そして、「しかし、福田先生はお返しください…稼ぎ頭ですから…」と言います。
 元琰は、「あのようなもので良ければ連れて行ってくれ…」と言います。
 元琰は、仁たちが帰った後、独り言のように言います。「あの男に嫉妬しない医者はいない…流れを同じくしない医者はなおさらじゃ…」と…ただ元琰には、本草学者としてのプライドがありました。元琰には元琰の医の道があったのです。

 そして、仁を罠に落としたのは、野風の身受けの時の主治医でした。仁に恥をかかされた事を逆恨みしての事でした。しかし、その事はまだ誰も知りません。

 山田純庵が「つるは、野風さんでは…冷たくなさったのは、我らに留立てされるからでは…」と言います。仁は野風を探しますが見つかりませんでした…

 そんなある日の事でした。野風が外人と一緒に馬に乗って、仁友堂にやって来ました。
 野風は仁に「いずれは正式に夫婦になろうと思っています…」と言います。仁たちは驚きます。野風は「お慕いしています…細かな事は分かりませんが、気持ちだけは伝わっています…」と言います。そして「ルロンさんから支度金をもらいました…それをつるに…主さんといるとあちきは、いつの間にか笑っています…あちきは幸せになれる…あちきはこれよりおなごの幸せを手に入れるつもりです…先生は我が身の幸せを考えて下さい…」と言います。
 咲は、野風と二人きりになると「野風さんはあの日、私と先生の話を聞いていたのですか…」と聞きますが、野風は「先生と幸せに…」と答えます。

 野風が帰ると仁は、自分の部屋で、ミキの写真が入っていた空の箱を見ながら「ごめんなミキ…」と言います。そして咲の所へ行きます。
 仁は「咲さん、ちょっと話があるんですけど…」と言います。咲は「未来に戻られるのですか…」と言います。
 仁は「殺されそうになったとき…そのとき私は、戻りたくないと思ったんです…ミキに会えないよりは、咲さんに会えなくなるのが辛いと思ったのです…この先どうなるか分からない私ですが…咲さん、私と一緒になってもらえませんか…」と言います。
 そのとき咲は、野風の事を思い出します。そして、「お断り申し上げます。私の幸せは、先生と一緒になることではありませぬ…私の幸せは、後の世に仁友堂を残すことです…何時か先生が戻られることを情けなく感じていました…先生が戻る未来に、私はいない…ならば残せばいいと思いました…」と言います。
 すると仁が「戻らないかもしれません…」と言うと、咲は「いいえきっと戻られます…何時か戻られる方とは一緒にはなれません…兄や母も喜んでくれる人と…」こう言うと、咲はその場から立ち去ります。
 咲が部屋を出ると恭太郎と会います。恭太郎は咲の姿を見て「おお…咲、何かあったのか…」と聞きます。咲は「私だけが幸せになれるわけがありませぬ…」と言うと、恭太郎に抱きついて泣きます。
 仁は思います。「咲さんは、大人だった。オレが思っていたよりもずっと…振られたことで、みんなを幸せにしよう…やることは一つ、全力で今を生きる…この時代の明日を変えよう…」と

 仁と龍馬は、勝の所に居ました。
 龍馬は「わしは、薩摩と長州を結び付ける。それしかない…」と言います。
 すると勝が「張り切るのはいいが、おいらのことも少しは考えてくれよ…おいらは、これでも幕臣だぜ…」と言います。
 いよいよ龍馬と勝が、歴史の表舞台で活躍する時が近づいて来ました。
 仁は「私もペニシリンをもっと扱いやすくしたい…」と言います。すると龍馬は「先生が、聞かれもしない自分の考えを言うとは…初めてじゃ…」言います。
 すると仁に、いつもの発作が起きます。仁は頭を抱えながら苦しみます…そして、「だけど、この時全てが始まっていた…残酷な、だけど優しい未来が…」
今回はここで終わりです。次回に続きます。

人間とは弱い動物で、分かっていても同じことを繰り返し、分かっていても不安が心をよぎります。仁もそうです。ただ仁の場合は、心の支えがありました。それは象山の言葉です。「もし、オマエのやったことが意に済まぬことであったならば、神は取り消す。神はそれほど甘くはない…」そしてこの言葉が、仁に江戸の人たちの善意を信じさせたのだと思います。江戸の人たちの道徳感は素晴らしく、未来である現在において、技術は進歩したのかもしれませんが、哲学は退化しているように思われます。

それから、仁がせっかくプロポーズをしたのに、咲は断ってしまいました。心の中では嬉しかったと思います。でも「私だけが幸せになっていいのか…」という、野風への想い…仁のことを愛しているのに、断らなければいけないせつなさ…兄恭太郎に抱きついて、ながした涙…分かるような気がします。

さて、この先どうなるのでしょうか。歴史はだんだん佳境へと進みます。仁は、龍馬や勝、そして西郷と、どう関わって行くのでしょうか。次回が楽しみです。

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