2011年4月16日土曜日

東日本大震災(南三陸町)天使の声

神様は、時として試練をお与えになります。なぜなのでしょうか。人知には分かるはずもない事です。
まるでノアの箱舟のように、人や街を飲み尽くしていった大津波。その大津波から町民を守るために、防災無線で叫び続けた若き女性公務員《南三陸町危機管理課広報担当 遠藤未希さん(24)》人はこの女性公務員の声を「天使の声」と言っています。
「あの声を聞いて、逃げなければと思った…あの声に救われた人が大勢いると思う…」
でも、遠藤未希さんは、大津波に飲み込まれて行方不明になっておられます。結婚したばかりのご主人は、「逃げて欲しかった…そして、生きて欲しかった…他の人に何と言われようとも…」とブログに書いておられます。
また、お母さんは「最期まで頑張ったって、いろんな方に言って頂いたけど…親とすれば、やはり助かって欲しかった…私たちは、未希から守られたと思っています。本当にいい子でした。」と仰っていました。
遠藤未希さん、ありがとう。あなたのことは決して忘れません。そして残された者は、未希さんの為にも、この試練を乗り越えなければなりません。
日はまた昇ります。マザーテレサの言葉に「苦しみ、それはともに受け入れ、ともに担いあう時、喜びとなる。」とあります。無力感・虚脱感を振り払い、前を向いて、ともに立ち上がりましょう。一歩一歩踏みしめながら、ともに歩いて行きましょう。あなた方は,決して一人ではありません。「頑張れ東北・負けるな日本」日本の底力を見せましょう。
どうか神様、良き方向にお導き下さい。

追記(2011年5月2日)

防災無線の女性職員 死亡確認

津波が町を襲うなかで、住民の命を救おうと防災無線で避難を呼びかけ続け、その後、行方が分からなくなっていた宮城県南三陸町の職員、遠藤未希さん(24)が亡くなったことが確認されました。父親は「やっと娘が見つかり、よかったという気持ちはある一方、寂しい思いが募ります」と話しています。
宮城県南三陸町の危機管理課の職員、遠藤未希さんは、東日本大震災の当日、役場の防災無線を使い、押し寄せる津波から避難するよう何度も住民に呼びかけました。この呼びかけを聞いた多くの住民が命を救われる一方、役場自体が津波にのみ込まれる大きな被害を受けて遠藤さんの行方は分からなくなり、家族などが捜し続けていました。父親の清喜さんによりますと、先月23日に南三陸町の湾内で未希さんとみられる遺体が見つかったということで、警察のDNA鑑定の結果、震災から50日余りたった2日になって未希さんだと確認されました。未希さんの左足には、去年7月に結婚したばかりの夫、正喜さんがプレゼントしたオレンジ色の「ミサンガ」が巻かれたままだったということです。父親の清喜さんは「ずっと捜してきたので、やっと娘が見つかってよかったという気持ちはありますが、もう戻ってこないと思うと寂しい思いが募ります」と話していました。

NHK 5月2日 15時28分

遠藤未希さんのご遺体が、ご主人や御父母様のもとへ戻られたそうです。心よりご冥福をお祈りいたします。
by kei

追記

震災で不明の南三陸職員の遺体発見 遠藤未希さんの親友 


 三浦亜梨沙さんが母悦子さんに送った最後のメール
 宮城県南三陸町の防災対策庁舎で津波に流され行方不明になっていた同町職員三浦亜梨沙さん=当時(24)=の遺体が1月に町内のがれき置き場で見つかっていたことが6日、分かった。DNA鑑定を終え、今月に入り無言の帰宅をした。
亜梨沙さんは、防災無線で町民に避難を呼び掛け続けて亡くなった同町職員遠藤未希さん=当時(24)=と高校の同級生。剣道を通じて小学生時代からの知り合いで、役場でも仲の良い親友同士だった。
警察庁のまとめでは、大震災犠牲者の遺体発見は今年に入って2人だけ。
2012/02/07 02:02 【共同通信】
 
 三浦亜梨沙さんのご冥福を心よりお祈り致します。 by Kei
 

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