2011年1月3日月曜日

求む箱根駅伝の全国オープン化

今年の箱根駅伝は、早稲田大学の総合優勝で終わりました。報道各社も大々的に取り上げています。でも、よく考えてみると箱根駅伝は、所詮関東ローカルの大会ではないのですか。確かに、歴史と伝統があるのかもしれませんが、どこかおかしいと思います。
大学三大駅伝といわれる他の駅伝(全日本大学駅伝・出雲駅伝)には、地方の大学も出場できるのに、箱根駅伝だけは出場できないのはなぜですか。こういうセクト主義的な大会運営を赦していることが、男子陸上界の低迷につながっているのではないですか。箱根駅伝を全国の大学にオープン化すべきだと私は思います。
報道に一言。確かに箱根駅伝は、正月の番組編成にはもってこいの大会だと思いますが、他の二つの駅伝と比較して、過大報道ではありませんか。まして箱根駅伝は関東ローカルの大会です。他の競技で、こういうことはないと思います。例えば野球の場合で考えて見てください。どんなに東京六大学野球の人気が高くても、大学選手権や神宮大会のほうが報道する順位は高いと思います。この矛盾をどう解決されるのですか。それとも、そんなことはどうでもいいとお考えなのですか。

追記(2012年1月4日)


①今年の箱根駅伝は東洋大学が優勝しました。大学生の清々しい争いは、見ていても気持ちの良いものです。シード権争いをしている大学のアンカーが、足を痛めたのかフラフラになりながらも走る姿は、アナウンサーの言うように、確かにタスキの力だと思います。



②アンカーがフラフラになりながらもゴールにたどり着いた時に、控えの選手がタオルをかけ確りと受け止める姿は、駅伝は一人で走るのではなくチームで走ることを痛感しました。しかし、この感動をなぜ地方の大学生に共有させることが出来ないのでしょうか…これは陸連と報道の怠慢だと思います。



③箱根駅伝は、大学の三大駅伝と言われていますが、他の全日本大学駅伝・出雲駅伝は地方の大学も参加できます。箱根駅伝だけがそれを許していません。なのに三大駅伝と言うのはおかしいと思います。関東の大学だけしか出場できないのはなぜですか。そこに利害関係が隠されている様にも思います。



④駅伝やマラソンは最高の宣伝媒体とよく言われますが、その利害関係の為に地方の大学生が参加出来ないとするのならば不幸なことだと思います。報道は正義感を持って報道しているつもりでしょうが、この矛盾を解決できないようでは、その姿勢が透けて見えます。



⑤報道は部数や視聴率のことしか考えていないようにも感じます。地方の大学にオープン化されていない箱根駅伝は、どんなに伝統が有ろうとも所詮関東ローカルの大会なのです。開催日時が正月の番組編成に持って来いなことは好く分かりますが、誇大宣伝ではないのですか。



⑥後援の報道機関が年末からキャンペーンを張り、紙面を大きくさいたり、あげくの果てには、予選会の映像を全国ネットで放映するなどやり過ぎとしか言いようがありません。報道にはヒーローが必要なのかも知れませんが、正当な価値観の有るヒーローでなければ意味がありません。



⑦よく山の神と表現することがありますが、山の神と言われた人に、大成したランナーは何人いるのですか…大学生のランナーに神と表現するとは何事ですか…プロ野球で言うなら打撃の神様の川上哲治・神様仏様の稲尾和久・大魔神の佐々木主浩という偉大な選手だけです。



⑧大学の関東ローカルの大会で、山の神と表現する神経に疑問を感じます。マラソンや長距離を世界標準にしようという気概がまったく見えません。陸連や報道の独りよがりで鼻につく姿勢は止めて欲しいと思います。長距離選手を育てるのに、地方の大学は必要ないと言っているようなものです。

以上 twitterに投稿した原文です。


  今のままでは、箱根駅伝は大学三大駅伝とは言えません。関東ローカルの駅伝大会です。地方の大学を切り捨てて、優秀な長距離ランナーを育てる事は出来ないと思います。陸連や報道に何らかの利害関係があるのではないかと言われても仕方がないと思います。
 箱根駅伝を全国の大学にオープン化すべきです。このままではどんなに伝統のある大会でも、関東の大学の宣伝媒体にしかすぎません。伝統は改革しなければ守れないものです。陸連も報道も早くそれに気づいて欲しいと思います。

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