2011年10月19日水曜日

スズメ蜂が足長蜂を襲う…弱肉強食か貧困デモ…そして米国・欧州・日本…


この夏、風呂場の格子と網戸の間に足長蜂が巣を作りました。だんだん大きくなって立派な巣に成っていました。
今日、庭の草取りをしていたら、目の前を大きなスズメ蜂が飛んでいました。足長蜂の巣を襲っているようでした。最近、スズメ蜂の被害が各地で起きていることを報道で知っていたので、私は思わず逃げたのですが…気になって網戸から足長蜂の巣を見ると姿が見えませんでした。僅か一二匹のスズメ蜂によって、足長蜂の巣は、ボロボロに食い荒らされていました。自然界の弱肉強食を見た感じがします。


 今、世界を席巻している貧困デモも、人間界の弱肉強食の結果起きている現象なのかもしれません。あの米国でさえ、1%の人が富を占有していると言ってデモが起きています。

製造業に敗れ、金融投資業に走った米国が、リーマンショックを引き起こして、世界中に被害を拡大させました。土台、サブプライムローンなど無理に決まっていることを…マネーゲームに懲りない連中は、不動産投資ゲームとして続け、庶民に偽りの夢と希望を与えました。あげくの果てがバブル崩壊で…それを見破る事が出来なかった庶民は奈落の底に落とされました。

庶民が奈落の底に落とされたならば、その不良債権が金融機関の首を絞める事が分らなかったのでしょうか。経済オンリーの金融街で、風が吹けば桶屋が儲かるという古典的な理論が分からないはずがありません。何が何でも儲かれば好いという目先の利益に取りつかれたエコノミックアニマルというか、マネーアニマルに取りつかれていたからだと思います。

欧州では、リーマンショックの傷が癒えないうちに、今度はギリシャ国債の問題で大揺れしています。

欧州は、米国のドルに対抗する為にユーロを作ったのでしょうが、主権の違う国どうしが同じ通貨を使うこと自体に無理があるのではないでしょうか。上位の国は正直に自国の財政を公表するでしょうが、下位の国にそれを望むのは難しいと思います。自国を発展させる為には、何が何でもEUに加盟しなければと、国による粉飾決算が起きても不思議ではないからです。

EUの仕組み自体も不思議です。大統領や議会がある…しかし、それぞれの国に国家元首がおり、イギリスとフランスは国連の常任理事国として発言力を維持しています。元々、従来の道理に合う組織ではないのです。ただ、強者の論理に従って米国のドルに対抗する為の偽りの組織だからです。

リーマンショックで生き延びて、ギリシャ国債危機から逃れるために、投資家達は円や石油等に走っています。

だいたい、1ドル70円台など考えられません。東日本大震災が起きて復興がままならない我国に対して、世界は同情と激励を与えましたが、投資家達は円高という強烈なパンチを与えました。弱り目に祟り目というか、これが人間界の弱肉強食なのかもしれません。我が国がどれだけ持ち堪えられるかは分かりませんが、戦争だけが戦いではないのです。国という組織だけが敵ではないようです。弱者の恫喝という言葉がありますが、現代は弱者が集団を組、変身して強者に成り、国を揺るがしています。新しい強者の論理は、姿が見えない所に恐怖を感じます。だから、貧困デモが世界を席巻するのかもしれません。


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