2011年9月9日金曜日

善徳女王(韓流時代劇)の最終回を見ました

①今日は一日胃の調子が悪くて何も出来ませんでした。ただ、善徳女王の最終回だけは見なければと思い、今見終わったところです。ピダムがユシンの手に掛かり、涙しながらじっと耐える女王。ずうっと守ってくれたアルチョンロウを上大等に任命し、愛し合って一緒になれなかったユシンに後を託しました。

②姉が暗殺された時にユシンロウと一緒に逃げていれば、女として幸せな一生を送れたのかもしれない。姉もそう願っていた。しかしトマンはミシェルを許せなかった。王に成る決意をした時に、ユシンロウとの別れは決まっていた。悲しい物語ですが誰かが遣らなければ、新羅王室の存亡にかかわる

③一緒に戦いぬいたユシンロウとアルチョンロウそしてトンマン。三人の絆だけが残った…ユシンと結婚出来たならどんなに幸せだった事か。女王の立場と女としての想い…孤独な思いをピダムが和らげてくれたのだが、個人の想いと派閥の想いは別物で、ピダムは派閥に騙され内乱となった。

④ピダムの想いはトマンに通じていたのに、ピダムはユシンロウやアルチョンロウのようにトマンを信じる事が出来ずに、自分が王に成ってトマンを手に入れようとした。そこがピダムの心の弱さだった。結局残ったのは、ご烙印と誰もが知らなかった頃から命をかけて戦った戦友のユシンロウとアルチョンロウ

⑤善徳女王はこうして新羅王室の安泰を成し遂げたのだが、心労が重なり病に伏してしまった。ユシンロウに看取られて…ユシンロウも心からトマンを愛していたのに…悲しい物語でした。今まで見た韓流の中ではチャングムと甲乙付け難い最高の作品でした。日本人に良く理解できる作品でした。

昨日、善徳女王の最終回を見ました。まだ、胸の中がもやもやしています。女王の立場と女としての想い…ピダムはトンマンと言いながら死んで行きました。夢の中で、西域から遣って来た子どもの自分に、試練を乗り越えて頑張りなさいと言う女王…去って行く子どもの自分に涙を流す女王たまりませんでした

 (ここまでは、95日にtwitterにツイートした原文です。)

 昨日、無料動画サイトで、もう一度最終回を見ました。何回見ても良かったです。
 つくづく、本当はユシンと結婚するのが一番よかったのにと思いました。唯でさえ、運命の荒波にもまれ続けたのに…姉さんが暗殺された時に、遺言どおりにユシンと二人で他国に逃げれば良かったのにと思いました。トンマンとしては、それが出来なかった。姉の仇と、自分と母の運命をズタズタにしたミシルを討って、女王の道を選んだことが、女としての人生を狂わせてしまいました。
こうなると分かっていたのに遣らざるを得ませんでした。姉の息子チュンチュンは、まだ幼く、王座に就くことは出来ない。自分が育てなければという想いがあったのだろうと思います。
 養母ソファやコクソンの考えは正しかった。ユシンがダメならせめてアルチョンロウに思いをぶつければ良かったのに、三人の中で一番心の弱いピダムの誘いに乗ってしまった。ピダムがいけないという訳ではないが、一番人間的過ぎたのでは…心を制御できずにトンマンを疑ってしまった。
王ではなく、公主のままだったらどれだけ楽だったろう。ユシンとの結婚も有りえた。あるいはピダム・アルチョンロウとの結婚も有りえた。
 王の立場と女の想い…悲劇でした。それを一番理解していたのがユシンロウとアルチョンロウだと思います。本当に悲劇でした。
 トンマンは、岩場の上からユシンロウと二人で景色を眺めていました。
 トンマンは、新羅に来て、最初から最後までユシンロウが側にいて、力添えしてくれたことに感謝します。そして、三韓統一の夢をユシンロウに託します。ユシンロウも確りと受け止めます。
トンマンはユシンロウに、「夢で子供の自分に会った女性の顔を思い出したと言います。」ユシンロウは、それが誰かを聞こうとしますが、トンマンは、はぐらかします。
 そしてトンマンは、ユシンロウに「以前二人で逃げようとしたことを覚えているか…今からでも逃げるか…」と聞きます。しかしユシンロウは「気恥ずかしゅうございます…」と言って、逃げるとは言えなかった。
 すると直後に、トンマンは涙を流しながら息を引き取ります。たとえ、ユシンロウにも立場があるとしてもトンマンは、ユシンロウから「はい」という言葉を聞きたかったのだと思います。ユシンロウも、言えるものなら「はい」と言いたかったと思います。
 トンマンは、ユシンロウが自分と逃げると答えてくれたら、夢の中の女性は自分だったと言ったと思います。しかし、ユシンロウは逃げると言えなかった。そんなユシンロウに、夢の中の女性は自分だったと言ったら、ユシンロウに重荷を背負わすことになる…だから何も言わずに死んでいったのだと思います。ただ、ユシンロウに看取られたことだけが救いでした。
 時は過ぎて、アルチョンロウは上大等を辞して、善徳女王の墓守をしていました。そこに、百済との戦に勝ったユシンロウが遣って来ます。アルチョンロウは、「トンマンの墓に向かって、陛下、ユシンロウが百済を征服しました。後は高句麗だけです…」と言います。三人の絆は確りと結ばれていました。
 最後に、夢の中の女性(善徳女王)が現われて、子どもの自分を抱きしめます。別れ際に、子供の自分を見つめて「……これからあなたには、いろんな苦しい事があるけれど…耐えるのよ…耐え抜くのよ」と言います。涙を流しながら…

 良い物語でした。日本人の私にも良く分かる物語でした。これが日本の物語なら、あそこが史実と違うとか言うのかもしれませんが、新羅の物語ですから…あまり古代の歴史を知らなかったから良かったのかもしれません。
 日本人は、どうしても歴史という前提を大事にしたがります。たとえ、フィクションであっても、歴史の流れに反することは嫌います。しかし、その歴史を知らないということは、歴史の呪縛から解き放されて、純粋にエンターテイメントとしてとらえることが出来たのだと思います。本当にいい作品でした。

 また何時の日にか、改めて「善徳女王」について書きたいと思います。今日はこのへんで終わります。

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