2011年2月14日月曜日

TBSの「冬のサクラ(2/13)」を見ました。

 弟を手塩にかけて育て上げ、放浪癖のあった母の介護を卒業した純朴な青年と、引ったくりに倒されて記憶を無くした人妻。夫はマザーコンプレックスで心の歪んだ大病院の院長。この三人が織り成す三角関係をドラマは描いています。
 萌奈美は、事故にあったことによって自分が脳腫瘍だと知らされます。夫に打ち明けようとしても、夫は傲慢で、その上ストーカーじみた性格の持ち主で、萌奈美の話を聞こうともしません。元々夫婦関係は冷え切っていて、女の影が見え隠れしています。思い余って萌奈美は、夫の病院ではなく大学病院で検査をします。結果は、手術をしたとしても成功率が低く、成功しても記憶を無くす確率が高いとのことでした。萌奈美は悩みます。そして、祐に相談をするようになります。二人の愛の始まりでした。
 夫はそんな二人に嫉妬を感じ、自分の浮気相手と示し合わせて萌奈美を罠にかけ、山形まで出かけて行きます。二人が偶然出会った現場を押さえ、お礼をするという名目で祐をレストランに誘います。夫が祐に厭味ったらしく言葉を投げかけると、萌奈美は興奮したのか発作に襲われ倒れてしまいます。救急車で運ばれた病院で、夫は萌奈美の病状を初めて知るのです。夫は祐に君の出番はもう終わったとばかりに、札束を祐の顔に投げつけます。
 夫は自分の病院で萌奈美を治療しようとしますが、萌奈美は「あなたは、私より病院の方が大切何でしょう……手術が成功しても記憶が無くなるかもしれないの……記憶が無くなったら困るの……最後は自分の思うように生きたいの……」と言います。夫は萌奈美に「男の為か」となじります。萌奈美は「あの子に教えなければいけない事が沢山あるのよ……」娘の事を案じてのことでした。
 萌奈美は祐と会い「生きられるなら生きたい。でも記憶を無くす確率はゼロじゃない。それは困るの……自分が生きてきた世界が愛おしい……一年後にはここにいないかもしれない……また二人で桜を見たい……」と言います。祐は真剣に悩みます。
 夫は萌奈美に「僕を信じてくれ!この世界では権威だ!僕なら治せる。記憶障害は起こさせない。」と言います。萌奈美はそれを聞いて迷います。記憶障害が起きずに治るのならば、生きたいという願いからでした。でも、夫の言葉とは裏腹に、夫の思惑は別の所にありました。
 夫の黒い影が、祐と弟に押し寄せます。夫は祐に「妻の命を握っているのは、君のモラルだ……」と言って脅かします。祐は悩み考えます。そして、萌奈美に会って手術をすることを勧めます。
 祐は、夫の病院に乗り込んで、「萌奈美さんを助けてください。もう二度と会いませんから……」と言います。
 この先どうなるのか楽しみです。
 でも、今どきこんなに純朴な青年がいるのだろうかと考えてみる時、案外いるのかもしれません。世の中は草食系男子が増えているし、見た目とは違って心根の優しい男子が増えているような気もします。それにしても嫌な夫ですね。マザコンで、自分のことしか考えず、支配欲が強くて、自分の事を棚に上げて妻を責める。このタイプは外面が好いから始末に負えません。
 最後に今井美紀と草彅剛は、役にはまっていて好いですね。それから高島政伸は、今までとは全く違った役柄で、一皮むけたような気がします。

 

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