2020年1月2日木曜日

年末清掃・避難訓練メモ


年末清掃・避難訓練メモ

 令和元年1219日(木)午前930分よりコミュニティーセンターの年末大掃除が行われ、終了後、午前10時より、避難訓練が行われました。(消防署より、消火担当と救命救急担当の消防士二名が、講師として来てくださいました。)

 避難訓練の冒頭、コミュニティーセンターの事務局長から、「今年は救命救急を中心に行います。先日、ある会合で、突然倒れた方がおられました。救急車が来るまで、みんなで人工呼吸など蘇生を懸命にしましたが、力及ばず帰らぬ人となられました。救命救急の訓練は大切な事なので宜しくお願いします。」と挨拶がありました。



 救命救急の訓練をする前に、防火に対するお話がありました。

 最初に消防士さんから「皆さんの家には、火災報知器は付いていますか。」と言う質問がありました。ほぼ全員の家に付いているとのことでしたが、一つ盲点があるそうです。

 火災報知器が義務化されて10年が経ちますが、バッテリー(電池)切れの時期でもあります。一度確かめて置いて下さいとのことでした。

 火災報知器は重要です。ご近所や通行人の方が、火災報知機の音に気付いて、消防署に通報される場合もあるそうです。それで助かられた方もいらっしゃるそうです。

 防火は、初期消火・通報・避難が大切だそうです。

 初期消火

天ぷら鍋に火がついた時、消火器を鍋に直接噴射しない。直接噴射すると油が飛び散り、火災が広がることがあるそうです。消火器は壁に噴射すれば、消火成分が鍋の中に落ちて火が消えるそうです。

消火器が無い時に、鍋にふたをしたら絶対に開けない。間違っても絶対に水を掛けないことが重要だそうです。

消火器は普通のサイズで、17秒ぐらいしかもたないそうです。火が身長を越えたら、消火器1本では消えないそうです。

消火器の噴射は、3mぐらいしか届かない。

消火器は、7年~10年で交換する必要があります。錆びたりして底が抜けやすくなります。古い消火器には注意しましょう。(消防署では、古い消火器の回収などには対応していません。購入された業者に相談してください。)


通報

通報は、出来る事なら固定電話でした方が好いそうです。通報者が動揺して言葉が出ない時でも、直ぐに通報者の名前と住所がわかるそうです。これは、消防署とNTTが連携しているからだそうです。

避難

素早く避難する。煙を吸わないようにする。



 次に、救命救急担当の消防士さんから、お話がありました。


 救急車を待つ患者さんに対して、何もしない場合の助かる確率は10%だそうです。救急車を待つ間に、救急蘇生をし続けた場合の助かる確率は30%に跳ね上がるそうです。この数字を見ただけでも救急蘇生の重要性が分かります。

 救急蘇生は、胸骨(みぞおちの上の骨…この骨の下に心臓があるそうです。)を「もしもしカメよカメさんよ」の歌のテンポで押すことが重要だそうです。1分間に100120回のテンポです。

人工呼吸を30回したら、口と口を合わせて患者さんの肺に息を二回吹き入れる(マウストゥーマウス)。これの繰り返しをする。
とてもハードだそうです。周りの人と交代しながら救急車が到着するまで続けてくださいとのことでした。

 マウストゥーマウスは、嘔吐物や血液が流れている人の場合は、しなくてもいいそうです。

 AEDが近くにある場合は、併用する。但し、AEDを優先するのではなく、人工呼吸を優先する。AEDが作動していない時間帯は、必ず人工呼吸を続ける。(AEDは二分間隔、その間は人工呼吸をする)

 AEDのパットは、右左関係ないそうです。心臓を挟めばいいそうです。極端に言えば、心臓の上と背中(心臓の下)にパットを貼って、心臓を挟めばいいそうです。あとはAEDの指示に従えばいいそうです。


 この後、人形を使って実際に訓練しました。その時に、いくつか質問してみました。





 テレビドラマで、気道を確保せよという言葉が、よく出てきますが、どうすればいいのですか。

 気道確保とは、患者さんの顎を上げて、上を向かせ、息をしやすいようにすることです。患者さんが下を向いていたら、息がしにくくなりますから、救急蘇生をしていても効率が悪くなりますから…

 患者さんに対して、力任せに人工呼吸をするのは恐いです。患者さんの骨が折れそうで、なんか抵抗があります。特に、か細い人とか、子供とか…

 胸骨を骨折してもニ三週間で直ります。それよりも命を助けることが大切です。かまいませんから思い切りやってください。子供さんなんかは、片手で人工呼吸をすることもできます。


 このような感じで、正午まで訓練は続きました。

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