ここ一二週間、我が家の庭に珍しい野鳥が遣って来ます(スズメよりも一回り大きくて、胸元は鮮やかなオレンジ色で、顔や羽はこげ茶色です。そして、羽に白い線が入っています)。窓越しに観察していると、物干し竿に留って、私を見つめている様にも見えます。そして、自らガラスにぶつかって来ます。何度も何度も…私を威嚇しているのかなとも思いましたが、ハッキリした理由は分かりません。
その時、物干し竿に留っている野鳥が糞をしているのに気が付きました。洗濯物が汚れるとヤバイなあと思い、ガラス戸を開けて野鳥を追い払いました。そして、洗濯物干し場のセメントを見ると鳥の糞がいっぱい落ちていることに気づきました。その鳥の糞は綺麗な紫色に変色していました。私は直ぐに野草の実を食べに来ているのだと思いました。
洗濯物干場のすぐ近くに、野草の名前は知りませんが、草木染めに使うことが出来る鮮やかな紫の実をつける野草が自生しています。この野草は成長すると人の背丈ほどにも成るのですが、地下茎が発達していて毎年綺麗な実を付けます。これだ…と思いました。
私は直ぐに、剪定用の植木ハサミで細かく切り、ゴミ袋に入れました。これで大丈夫、もう野鳥は来ないだろうと思い一安心して、家の中に入りました。
しばらくして、窓越しに洗濯物を見ているとまた野鳥が来ていました。そして私を見つけたのか、野鳥がガラス戸めがけて体当たりをして来ました。物干し竿に留って糞もしていました。私は、せっかく洗濯したのにダメになると思い、ガラス戸を開けて野鳥を追い払いました。
洗濯物を注意深く見ると、先ほどは気付かなかった鳥の糞が、洗濯物に付着していました。まだ完全に乾いていなかったのですが、これ以上糞で汚されてもたまらないので、急いで取り込みました。私は犯人の野鳥をカメラで撮ろうと思い、カメラを持って来て、部屋の中から窓越しに野鳥を撮ったのですが、スバシッコクってなかなかピントが合いませんでした。
庭に出て、写真を撮っていたら、ふと気付いた事がありました。キンカンのまだ熟していない実が、やたらと落ちていました。この時期のキンカンを野鳥がつつき落としているのです。今までこんなことはありませんでした。二月から三月にかけて、キンカンが熟した時に、山に餌がなくなってか、野鳥が食べにくることはありましたが…
私の住む久留米市青峰は、耳納山脈の西の裾野に人工的に作られたニュータウンです。以前から、我が家の庭には珍しい野鳥や昆虫が遣って来ましたが、この地に住んで30年、この様な野鳥の糞害は初めてです。山で、何か異常な事が起きているのではないでしょうか…木の実や他のえさが無くなっているのかもしれません。異常気象などの影響で、食の連鎖が崩れているのかもしれません。
上の写真は、野鳥の糞害の写真をスライドショーにしたものです。バックミュージックは、プリーズ・プリーズ・ミーです。演奏は東京八重奏団(N響)です。編曲・指揮はすぎやまこういちさんです。
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