東日本大震災への支援の輪が、私の住む福岡県久留米市からも広がっています。
被災地へ給水車や消防隊員などを派遣
久留米市は、姉妹都市の福島県郡山市の要請を受け、3月13日、職員10人で組織する給水支援チームを派遣しました。支援チームは水2000リットルを積める給水車や、災害用の給水タンクを乗せたダンプカーで給水活動を行ったほか、救援物資として缶入りの飲料水や給水袋を現地に届けました。
県内各地の消防隊員で組織する緊急消防援助隊として14日、久留米広域消防本部からもレスキュー部隊や救急部隊の11人が出動。宮城県亘理郡山元町でレスキュー工作車や救急車による救出・救助活動を行いました。
さらに、長引く避難所生活を強いられている被災者の健康相談や心のケアを行うため、24日に保健師2人を含む職員3人を派遣。県と合同で宮城県内で活動しています。
郡山市へ緊急救援物資が無事に到着
3月17日、マスクや紙オムツなどの緊急救援物資を積んだ10トントラックが、市役所を出発しました。救援物資は郡山市からの情報を基に調達したマスク8万枚、紙オムツ約2万5000枚、粉ミルク336缶、タオル5万枚など。ドラックは18日に到着し、郡山市災害対策本部に救援物資を引き渡しました。
自衛隊や医療チームも現地で活動
陸上自衛隊久留米駐屯地は隊員約800人と車両200台を救援隊として派遣。また、久留米大学病院や聖マリア病院も、県の災害派遣医療チームDMAT(ディーマット)に医師や看護師を派遣しました。
被災者を市営住宅で受け入れ
家屋が倒壊するなどの被害を受けた人や、避難地域に指定された地域から来た人などを対象に、3月19日から市営住宅40戸への受け入れを行っています。入居手続きは土・日曜、祝日を含む8時30分から17時15分まで住宅政策課で受け付けています。
(問)住宅政策課(☎0942・30・9086、FAX0942・30・9714)
広報くるめ 4.1 より
(注)
久留米市と郡山市の姉妹都市関係は、明治11年11月11日、安積原野の開拓の為に、久留米藩士141世帯585人が入植した事が縁で、昭和50年に結ばれたものです。
チャリティーのお茶会
久留米市六つ門町の商店街では、被災者支援の為のチャリティーのお茶会が開かれました。
企画したのは商店街の女性で結成された「おかみさん会」で、今日はメンバー15人が買い物客などに義援金を呼び掛け、寄付してくれた人には抹茶とお菓子を無料で振舞いました。
集まった義援金は日本赤十字社を通じて、被災者の援助と災害復興などに使われるということです。
RKB毎日放送 2011.3.25
被災地にゴム長靴
アサヒコーポレーションが3890足送る
久留米市の靴メーカー「アサヒコーポレーション」は25日、東日本巨大地震で被災した宮城県に向けて、自社製品のゴム長靴3890足を発送した。被災地の多くは、津波の被害による海水が残ったり、がれきが散乱したりして足場が悪く、被災者の復旧作業などに役立ててもらうのが狙い。
長靴は24~30センチのサイズを用意。本社倉庫では、従業員が長靴が入った箱をトラックに積み込んだ。
同社は、仙台市をはじめ東北地方に複数の営業所を置いている。現地社員には地震発生後、しばらく家族と連絡が取れなくなった人もいた。幸い全員の無事が確認されたが、同社の末次善広・総務グループ長(51)は「今回の災害は他人事には思えない。一刻も早く被災地へ届けたい」と話していた。
昭和建設 本社に義援金1000万円
住宅建設販売会社「昭和建設」(久留米市)の戸田誠二社長が25日、福岡市中央区赤坂1の読売新聞西部本社を訪れ、太田宏社長に東日本巨大地震の被災者への義援金1000万円の目録を手渡した。義援金は、読売光と愛の事業団を通じて届けられる。同社は被災地に事業所はないものの、甚大な被害を報道で知って支援を決めた。戸田社長は「被災された方々に早く元気になってほしい。少しでも現地の皆さまの力になれば」と話していた。
以上 読売新聞2011年3月26日 朝刊 筑後版
九州の野菜を岩手に 久留米市場、自粛イベント予算を充て
東日本大震災の被災地を支援しようと、福岡県の久留米市中央卸売市場で4日、九州産を中心とする青果物を運ぶ10トントラックの出発式が開かれた。熊本産キャベツや鹿児島産ジャガイモなど27品目が積み込まれ、岩手県大船渡市の大船渡青果と大船渡市魚市場に向け出発。地元市場を通じて避難所などに配送されるという。
市場関係者でつくる久留米市中央卸売場自治会が実施。午前11時15分ごろ、関係者20人に見送られて「緊急災害支援物資輸送車」と大きなステッカーを付けたトラックが発車。大津留健次会長は「市場でできることを考えた。配送網を使って被災者へ届けてもらい、早く元気になってほしい」と話した。
自治会は、3月の九州新幹線の全線開通に伴って開くはずだったイベントの自粛により余った予算を充てたり、生産者から提供を受けたりして、救援物資として加工や保存が容易な野菜を中心に集めた。
msn 産経ニュース 2011.4.4 12:10
追記(2011年4月14日)
被災地へ久留米の農産物
東日本大震災で被災した人たちに味わってもらおうと久留米市の農協が野菜や米などおよそ10トンを13日、岩手県大船渡に向けて送りました。
久留米市は特産のつばきを通して岩手県の大船渡市と交流があることから、JAくるめが農産物を現地に送ることを決めました。
市内の農家が提供したキャベツや大根、レタス、トマトなどの生鮮野菜をはじめ、米、それに、フリーズドライのみそ汁、合わせておよそ10トンが集められました。JAくるめ園芸連流通センターで久留米市やJAの関係者など50人ほどが出席して、出発式が行われ、初めに東日本大震災の犠牲者に黙とうを捧げました。
続いてJAくるめの緒方義範組合長が「皆さんにご協力頂き、被災地の様子を見ながら今後も2回、3回と支援物資を送りたい」と挨拶しました。
野菜などを積んだトラックは関係者に見送られて出発15日、大船渡市の災害対策本部に到着する予定です。
NHK福岡午後8時45分のローカルニュース
2011年4月13日
注
久留米市は、ゴム工業と医者の町ですが、農業も盛んです。特に園芸は、ツツジとツバキが世界的に有名です。今年も4月5日~5月5日まで、久留米つつじまつりが開かれています。
久留米つつじまつりは、日本三大植木市の一つで、150種、30万本のツツジやその他の植木・盆栽が出品されています。
追記(2011年4月15日)
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
被災地への支援を拡大
久留米市は東日本大震災の救援本部を設置し、給水チームや消防隊員の被災地への派遣などを行って来ました。発生から1か月が経過し、長い避難所生活を強いられている被災者の健康管理や、ライフラインの復旧などのため、引き続き職員を派遣しています。また、本市に避難してきた人への支援も始めました。
(問)市救援本部事務局(0942・30・9779、fax0942・30・9706 )
掲載している各種支援の内容は4月7日時点のものです。最新情報は市ホームページで随時お知らせします。HP http://www.city.kurume.fukuoka.jp/
保健師を派遣し心のケアや健康相談
市は、厚生労働省の要請を受け、保健師2人を含む職員3人を健康管理支援チームとして、3月24日から7日間の日程で宮城県石巻市に派遣しました。支援チームは福岡県と合同で石巻市内15か所の避難所を回り住民の皆さんの健康相談や心のケアを行いました。その中で、医療を必要とする人の情報を医療チームに報告し、医療につなげるなど、避難者の状況に応じた支援を行いました。また、引き続き支援が必要な避難者の情報は、石巻市の保健師へ引き継ぎました。
姉妹都市郡山市への支援
4月7日、姉妹都市である福島県郡山市の要請により、保健師2人を派遣しました。同市の保健師と協力して避難者の健康状態のチェックや健康相談などを行っています。
生活に欠かせない水道水は応急的な復旧作業がほぼ完了し、給水状況は改善しています。しかし、いまだ漏水箇所が残っており、早急な調査が必要です。市は5日から上下水道部の職員2人を同市に派遣し、配水管の漏水調査を行っています。また、同市に向けて2回目となる救援物資を積んだトラックが、3月28日に本庁舎を出発し、30日に無事到着しました。
救援物資や避難者用住宅を募集
現在、市内5か所で缶詰や歯ブラシなど救援物資10品目の受け入れを行っています。また、被災地から本市に避難してきた人の住まいを確保する為に、市民の皆さまが無償で提供できる住宅や部屋の登録を開始しました。併せて、ホームステイを受け入れることができる家庭も募集しています。皆さんのご協力をお願いします。
1億円にのぼる義援金ありがとうございます
このたびの震災によりお亡くなりになられた皆様に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
わが国観測史上最大の巨大地震がもたらした被害の現状を目の当たりにされた市民の皆様から、被災地の一日も早い復興を願う気持ちとして多くの義援金が寄せられました。募金による義援金の総額は、このほど1億円に達しました。皆様のご好意に対し厚くお礼申しあげます。
また、3月29日から受け入れを開始しました救援物資についても、多くの皆様から避難生活を送る上で必要な数多くの物資を提供していただいており、重ねて感謝申し上げます。
市としても、刻々と変化する被災地の状況を的確に把握しながら、被災地の希望に沿った支援や被災者の受け入れ態勢の整備などに全力で取り組んでいきます。
同震災による被害は甚大であり、被災地への支援は長期化するものと見込まれます。被災地の一日も早い復興をお祈りしますとともに、皆様の物心両面にわたる温かいご支援を引き続きよろしくお願いします。
久留米市長 楢原 利則
広報 くるめ 2011.4.15
追記(2011年4月21日)
久留米から支援物資被災地へ
東日本大震災の被災地で役立ててもらおうと、久留米市は、市民や企業などから寄せられた日用品などの支援物資を、現地に送りました。
久留米市では、東日本大震災の被災地に送る支援物資を、市民や企業、団体などから受け付け、先月末からこれまでに集まった物資は、10トントラック1台分になりました。
支援物資は、水や缶詰、牛丼の具などの食品やゴミ袋、ティシュペーパーなどの生活用品などで、830個の箱に詰められ、それぞれに応援メッセージが添えられました。
そして、ボランティアの人たちが、物資の送り先の福島県いわき市、宮城県気仙沼市、岩手県大船渡市の3か所ごとに物資を振り分け、トラックに積み込みました。
トラックは、橋本政孝副市長から「安全確実に送り届けて下さい」と声をかけられ、集まった人たちが見送る中、被災地に向け出発しました。
久留米市によりますと、支援物資を積んだトラックは、20日の午前から午後にかけて、いわき市、気仙沼市、大船渡市の各災害対策本部に到着する予定だということです。
NHK福岡 午後8時45分ローカルニュース
2011年4月18日
追記(2011年4月21日)
被災業者ら対象 支援窓口を開設
久留米市
久留米市は20日、東日本大震災で、研究開発や事業展開に支障を来している事業者や研究機関、研究者を対象とした支援窓口を設けた。
被災地では、福島第一原発事故に伴う電力不足で、操業への影響のほか、菌の培養や実験動物の管理などバイオ企業への影響が懸念されている。
久留米市内には産業団地のほか、バイオ産業集積を目的に、県と市などが出資する第三セクターが管理するバイオ企業向けの賃貸オフィスや賃貸工場がある。
市の支援窓口では、被災地の事業者などに研究開発施設を紹介するほか、関連機器の貸し出し、データの検査・分析の委託を受けられる大学などの関係機関をあっせんする。
問い合わせは市企業誘致推進課(0942・30・9135)へ。
読売新聞 2011年4月21日 朝刊(筑後版)
注記
福岡県久留米市は、人口30万人の田園都市ですが、日本の近代ゴム工業の発祥の地で、科学技術の先進地でもあります。久留米大学医学部は、80年以上も前からこの地に根を下ろし、その恩恵を市民や近県の人々に与えています。
久留米市は、九州のクロスロードに位置し、九州新幹線も開通しましたので、九州各県に簡単に交通のアクセスが出来ます。また、福岡国際空港にも近く、同空港からは、東北各県に直行便が何本も飛んでいます。その上、同空港からは、アジア各国に直行便も飛んでいますので、海外進出にも適しています。久留米市は、研究開発型の企業には持って来いの立地です。
by kei
追記(2011年4月28日)
東北の地酒飲んで応援 博多の左党、積極消費の集い
東北3県の産品、福岡で品切れ続出 アンテナショップ
青森県、秋田県、岩手県の東北3県の産品を販売している福岡市天神地区のアンテナショップ「みちのく夢プラザ」では、日本酒や菓子などの棚に空きが目立つ異例の事態が起きている。被災地を支援しようと買い物客が急増。震災以降、売上は約2割増えたという。
三陸産ワカメなど一部の水産加工品は欠品が続くが、大半の商品はほぼ平常通りに入荷。それでも「品物によっては2倍のペースで売れ、入荷後数日で店舗から無くなる」(同店)。特に岩手県産の地酒や銘菓の「ゆべし」は大半が棚から姿を消している状況だ。
福岡県太宰府市に住む瓜生泰子さん(75)は、広島に住む親せきへの手土産を買いに立ち寄った。「いつもは福岡の産品を持って行くが、買い物が支援につながるなら」と、かごいっぱいに菓子などを買い込んでいた。
4月中旬、同店に出張販売に来た山ブドウ果汁加工メーカー、佐幸本店(岩手県久慈市)の商品の売れ行きは、震災前の出張時の3倍。同社も被災し、生産能力は3割減った。佐々木一常務は「地元で販売できない状況なので、出張販売で岩手にお金を持ちかえりたい。福岡のお客さんは皆『頑張って』と声をかけてくれる」と目に涙を浮かべる。岩田屋久留米店(福岡県久留米市)や大丸福岡天神店(福岡市)でも販売する予定だ。
日本経済新聞 4月25日 Web刊
福岡労働局など 被災者の就労を支援
震災により東北から避難してきた被災者の就労を支援しようと、福岡労働局や福岡県、経済団体など21の組織による協議会が開かれました。
福岡県には、現在336人の被災者が福島や岩手などから避難してきており、20人が失業保険の給付手続きを行ったということです。
農業や漁業などの従業者も多く、被災者が望む就労を支援していきたいとしています。
株式会社TVQ九州放送ホームページ
2011年4月26日 15:39
救援物資受け付け 30日で一時中止に
久留米市
久留米市は26日、東日本大震災の被災地に送るため、市民から募っている救援物資の受け付けを30日でいったん中止すると発表した。被災地で当面必要な物資が確保できる見通しとなったため。
市はまた、3月14日以降に寄せられた義援金の総額が1億1468万円(22日現在)に上り、第一次送金分として1億円を日本赤十字社に、1000万円を姉妹都市の福島県郡山市に送ることを明らかにした。
読売新聞 2011年4月27日 朝刊 筑後版
追記(2011年5月4日)
久留米大医療チーム出発式
福島県新地町に派遣
久留米大(久留米市)は2日、東日本大震災の被災地・新地町に、同大として初めて派遣する医療チームの出発式を行った。6日に第1陣が現地入りし、22日まで、5日間交代で4陣に分けて派遣する。
派遣チームは医師、看護師、各2人、薬剤師、事務職員各1人の計6人で構成。被災地では医療スタッフ不足が続いており、日本医師会が各地の医療機関に派遣要請をしている。救急医療から慢性疾患がある被災者対応へ医療ニーズが変化しているという。
出発式で、第1陣の坂本照夫医師(60)は「慢性疾患を抱える高齢者の診療と、被災者の心のケアが求められている。現地で全力を尽くしたい」と語った。
読売新聞(2011年5月3日) 朝刊 筑後版
追記(2011年7月27日)
読売新聞 2011年7月25日月曜日朝刊
被災地支援 医師が報告
久留米 今後の課題など提言
震災被災地の医療支援について語る聖マリア病院の医師ら |
東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市で医療支援活動を行った聖マリア病院(久留米市)が24日、久留米市櫛原町の久留米医師会館で報告会を開いた。診療などに当たった医師ら6人が、市内の医療関係者ら約200人に現地の実情を伝え、今後の支援のあり方などに提言を行った。
大震災発生後、岩手県から要請を受けた同病院は、陸前高田市竹駒地区の公民館に臨時診療所を開設。3月24日から6月30日まで医師や看護師ら計127人を15班に分けて派遣した。
被災地の様子や支援活動のDVDを上映後、6人が発表。保健師の橋口ちどりさんは避難所で被災者のニーズを探る傍ら、感染症の有無を観察したり、要介護者や子供の表情に気を配ったりした事を報告した。橋口さんは「数日で保健師が入れ替わることもあり、情報をつなぐ努力が必要だった」と課題を挙げた。
また、医師の浦部大策さんは、災害時は外傷治療だけでなく入院や手術、術後管理などの役割分担のほか、感染症対策が求められると強調。そのうえで「必要なものを考え、現地の状況を数値化してまとめ、外に伝えていくべきだ」と提言しました。
(注)
社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院は、聖マリア学院大学と保健医療経営大学を傘下にもつ診療科目全35科、総病床数1,354床の総合病院です。通常は救命救急や周産期医療など地域に根差した総合病院ですが、災害時の医療支援や国際医療支援なども行っています。
kei
追記(2011年8月3日)
読売新聞2011年7月31日 日曜日 朝刊 筑後版
被災地の子笑顔に
絵本3800冊読んでね
保育園などに贈る 福教大準教授呼び掛け
お礼の手紙を受け取り、喜ぶ 西門司学童クラブの児童たち |
東日本大震災で被災した保育所などへ絵本や筆記用具を届ける活動が広がっている。福教大の丁子かおる準教授(幼児教育)が県内外の保育園などに呼びかけたことがきっかけで、集まった善意は絵本だけで少なくとも約3800冊に上っている。
(中西瑛)
丁子さんは4月中旬、宮城県石巻市出身の知人から、市内にある公立保育所の3分の1が津波で流され、絵本やクレヨン、画用紙などが不足している状況を聞かされた。「被災地の子供の孤独感やつらい気持を和らげたい」と、同大の職員や学生らに呼びかけて自宅から持ち寄ってもらったり、大学図書館から提供してもらったりして約400冊を集めた。
北九州市門司区の西門司学童クラブ(児童数34人)では、丁子さんから連絡を受けた指導員の今村真美さんが児童の家庭や地域住民に協力を求め、1か月で絵本約600冊と大量のクレヨンや筆箱、ぬいぐるみなどが寄せられた。
同クラブでは、段ボール箱に応援メッセージや折り紙などを貼り、6月中旬に物資を集約している宮城県石巻市の蛇田保育所に送った。約3週間後、同保育所と市内の3学童クラブから、届いたばかりのクレヨンを使い、「だいじにやさしくつかいます」「元気に頑張ります」などと書かれたお礼の手紙が届いた。
ほかにも、今村さんから声をかけられた大里南市民センターは、管内の小学校や保育園などとともに絵本約1800冊を石巻市に送った。丁子さんと付き合いのあるひかり幼育園(宗像市)や赤坂ルンビニー園(佐賀県有田町)を始めとした保育所、幼稚園からも1000冊が寄せられた。丁子さんは「こういった支援が復興を助ける大きな力になる」と話している。
郡山の小中学生 久留米で夏の思い出
坂本繁二郎生家を訪ねた子どもたち |
東日本大震災の被災地、福島県郡山市の小中学生ら37人が30日、姉妹都市の久留米市を訪問した。8月2日まで滞在し、ホームステイなどで地元の子どもたちと交流を深める。
久留米市子ども会連合会と郡山市子ども会育成連絡協議会の青少年親善交流事業で、毎年夏休みに交互に訪問しあっている。今年は震災の影響で実施が危ぶまれていたが、無事に実現した。
一行は新幹線で久留米入り。JR久留米駅で関係者に拍手で迎えられ、中学1年の上ノ内暖(のどか)さん(12)が「久留米での4日間を思いっきりエンジョイして、夏休みの思い出をいっぱい作りたい」とあいさつした。この後、久留米市出身の洋画家。坂本繁二郎の生家を訪ね、冷たいお茶とアイスのもてなしを受けた。
滞在中はホストファミリー宅などに宿泊しながら、靴メーカー・ムーンスターの協力で靴の手作り体験をしたり、くるめ市民流水プールで地元の子どもと一緒に遊んだりする。
福島県では、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、学校の校庭や屋外プールが使えない所もあるといい、小学6年の黒羽永遠(とわ)君(11)は「福島ではあまり外で遊べないので、プールで泳ぐのが楽しみ」と笑顔で話していた。
追記
2011年11月1日(火曜日)読売新聞筑後版
震災復興を支援 郡山市長が感謝
久留米市役所訪問
東日本大震災で被災した福島県郡山市の原正夫市長が31日、姉妹都市の久留米市役所を訪れ、義援金や職員派遣などの復興支援に対する感謝の言葉を述べた。
両氏は1975年8月、明治時代に久留米藩士が郡山へ入植した縁で姉妹都市になった。郡山市は震災で家屋や公共施設など計約52000件が損壊し、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染作業も進められている。
久留米市は震災後、職員計36人や給水車を派遣。市民から寄せられた義援金1000万円、公費による見舞金1500万円、日用品などの支援物資を送った。
市職員や市民ら約200人に拍手で歓迎された原市長は「物心両面で本当に助けられた。しっかり復興していきたいので、変わらぬ支援をお願いしたい」と謝辞を述べ、久留米市は市民からの義援金1000万円を新たに送った。
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