インターネットを始めてから、一つ楽しみが増えました。それは、無料の動画サイトで、韓流の時代劇を見ることです。何気なくマウスを動かしていたら、いつの間にかパソコンに入ってきた「女人天下」というドラマを見てからです。以前、NHKで見た「宮廷女官チャングムの誓い」をも含めて、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
「どうしてかな。」と思い考えてみると、月並みですが、日本も韓国も、底流には儒教文化が流れているからだと思います。ドラマを見ていて先が読めるのです。先が読めると自然に画面に引きつけられ、幕字スーパーが気にならなくなるのです。若い人には、ちょっとドギツイかもしれませんが、テレビの草創期を知っている私にとっては、花登筐の世界に浸れるのです。「番頭はんと丁稚どん・細腕繁盛記・船場・あかんたれ・堂島・どてらいやつ……」みんな高視聴率でした。妾の子が、父親の店に丁稚で入り、いじめられながらも耐えて、没落して行く父親の店を立て直すストーリーや、下積みから這い上がり、独立して成功するストーリー、身分の違いを商いによって乗り越えていくストーリーでした。そこには、商いの道や魂をも描かれていました。
叩かれても、叩かれても這い上がろうとする精神力、現在の日本では失いかけているものが、韓流の時代劇では見られるように思います。ただ韓国は恨の文化、菊池寛の「恩讐の彼方に」のような作品は少ないようです。そこが、日韓の違いなのかもしれません。
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